ばいあぐらを飲んではいけない人は？

以下に該当する方は、バイアグラ（シルデナフィル）の服用をお控えください。

ばいあぐら（シルデナフィル）を使用する際は、必ず医師に相談し、厳密な用法・用量を守ってください。これらの疾患について詳しく説明します。

バイアグラの成分に対して過敏症の既往歴のある患者

国内での臨床試験では、掻痒感、眼瞼掻痒感、発疹が報告されており、海外での臨床試験では、副作用の症状として発疹が病因に関連していることが判明しており、報告から過敏反応の関与を否定することはできない。本剤には有効成分であるシルデナフィルクエン酸塩のほか、青色2号、その他の添加物が指定されており、これらの成分に対して過敏症の既往歴がある人は禁忌とされています。

バイアグラ(シルデナフィル)の併用禁忌薬を使用している人

本剤はホスホジエステラーゼ5型（PDE5）のサイクリックGMP（cGMP）特異的阻害剤であり、PDE5存在下で血管平滑筋の一酸化窒素（NO）弛緩反応を増強することが確認されています。そのため、硝酸剤や他の一酸化窒素（NO）供与剤との併用は、低血圧を増加させ、場合によっては死に至ることもある。

心血管系障害があり、性行為が不適当と考えられる人

心拍数、血圧、心筋の酸素消費量は、性行為中に増加することが知られています。例えば、過去6ヶ月以内に心不全、不安定狭心症、生命を脅かす不整脈の既往がある患者さんは不適当とみなされ、臨床試験の対象から除外されます。そのため、心血管疾患など性行為に適さないと考えられる患者は禁忌とされている。

重篤な副作用を引き起こす可能性のある病気や症状のある人

• 重度の肝機能障害のある患者

肝硬変患者12名（Child-Pugh分類クラスA 7名、クラスB 5名）及び健康成人男性12名（外国人被験者）に本剤50mgを単回経口投与した試験において、健康成人と比較して肝硬変患者の有効成分シルデナフィルの平均Cmax及びAUCは約47％、健康成人と比較してシルデナフィルは の平均Cmax及びAUCはそれぞれ85％増加し、クリアランスは46％減少した。本剤は主に肝臓で代謝され、糞便中に排泄されるため、肝硬変等の重篤な肝機能障害を有する患者では、本剤の排泄が遅延し、血漿中濃度が上昇する可能性があるため、臨床試験から除外されました。従って、これらの患者には本剤は禁忌である。

• 低血圧の患者又は治療による管理がなされていない高血圧の患者

ばいあぐらは、全身の血管平滑筋に存在するホスホジエステラーゼ5型（PDE5）を阻害することにより、血管拡張作用を発揮する。健康な成人男性に10～150mgを単回投与した臨床試験では、有意ではないが収縮期および拡張期血圧の低下も観察された。血圧が90/50mmHg以下の低血圧患者は臨床試験から除外された。また、国内の臨床試験では悪性高血圧の既往がある患者、海外の臨床試験では悪性高血圧で安静時収縮期血圧170mmHg以上または拡張期血圧100mmHg以上の高血圧患者が試験対象から除外された。従って、これらの患者には本剤は禁忌である。

• 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者

虚血後の患者では、血圧の変化に対して一定に保たれる脳循環の自己調節機能が低下しており、血圧の低下により脳循環が低下する可能性があることが指摘されています。過去6ヶ月以内に脳梗塞又は脳出血の既往がある患者は、本剤の全身血管拡張作用により軽度の低血圧を引き起こす可能性があるため、臨床試験から除外した。また、心筋梗塞後の患者においては、性行為自体が心臓のリスクを伴う可能性があり、不適切と判断され、痙攣の既往がある患者も臨床試験から除外されました。したがって、過去6ヶ月以内に脳梗塞、出血、心筋梗塞の既往歴のある患者は禁忌とされています。

• 網膜色質変性症

網膜色素変性症（pigmentary retinal degeneration）は、学童期の夜盲に始まり、視野狭窄、視力低下へと進行し、失明に至る両側遺伝性の網膜疾患である。本疾患は、網膜視細胞（通常、初期は桿体、後期は錐体）の変性が緩やかに進行するもので、その一部にホスホジエステラーゼ6型（PDE6）βサブユニット遺伝子の異常があることが知られています。遺伝形式は一様ではなく、常染色体劣性遺伝が最も一般的ですが、優性遺伝や伴性遺伝の形式も存在します。また、本疾患は近親婚の場合に発生頻度が高いことが報告されています。色素性ぶどう膜炎の患者は、PDE6が網膜視細胞に分布しており、本剤のPDE6活性阻害作用は陰茎海綿体PDE5阻害作用の約1/10であることが示されているため、臨床試験から除外した。したがって、これらの患者には本剤は禁忌とされている。

未成年の人

また、臨床試験は20歳以上の被験者を対象に実施されているため、未成年者に対する安全性は確立していません。

ばいあぐらの代表的な副作用

ばいあぐらは、用法・用量を守れば安全な薬です。しかし、薬である以上、一定の副作用が起こる可能性があります。

主な副作用は、ほてり、鼻づまり、頭痛ですが、その他にも以下のような副作用が起こることがあります。

1％以上

• 血管拡張（ほてり、潮紅）（5.78％）
• 頭痛（3.87％）

0.1〜1％未満

• 胸痛、動悸、頻脈
• めまい、傾眠、昏迷
• AST増加
• 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛
• 鼻炎
• 関節痛、筋肉痛
• 発疹
• 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害
• CK増加、疼痛、熱感

ばいあぐらを飲んではいけない人への対策法

ED治療の第一選択肢は、ED治療薬の内服です。
内服薬が効かない場合や、副作用や他の薬との併用でED治療薬が使用できない場合は、他の治療方法があります。

勃起不全他の治療方法

EDの治療には、次の5種類があります。

• 血管拡張剤（プロスタグランジンE1など）の海綿体内注射
• 陰圧式勃起補助器具
• 衝撃波
• 手術 – 陰茎プロステーシス

生活習慣からの変化

今までの生活習慣の見直しや体質改善と合わせて、ED治療薬を使用する方法があります。

以下の中から、すぐにできる変化を試してみることをおすすめします。

食生活の改善

EDの原因となる肥満や高脂血症を避けるため、カロリーや脂質、糖質の摂りすぎに注意しましょう。
また、塩分の過剰摂取は高血圧の原因となるため、減塩を心がけましょう。動脈硬化や生活習慣病を予防するためにも大切なことです。

EDは、動脈硬化による血流の低下によっても引き起こされます。
そのため、血液をサラサラにし、血行を良くする食品を摂取することも効果的です。

一般的に血液をサラサラにする食品として知られているのは、魚に含まれるEPAやDHAです。
ただし、「これを食べればEDが治る」という成分ではありませんし、どこにも存在しないものです。

あくまでも『EDの予防や改善が期待できる成分』と考え、同じ成分の過剰摂取は避けるべきでしょう。
大切なのは、健康的でバランスの良い食事をすることです。

運動

運動不足は肥満を招き、EDの原因となることがあります。
薬物療法や食生活の改善に加えて、適度な運動への参加はEDの改善につながります。
特に有酸素運動は、EDの改善に効果的です。

有酸素運動には次のようなものがあります。

• ウォーキング
• ジョギング
• 水泳
• サイクリング

など、さまざまな方法があります。
自分の体力に合わせ、時間のあるときに運動するようにしましょう。

ストレスを軽減する

EDは身体的な問題だけでなく、過度の緊張やストレス、うつ状態などの心理的な原因でも引き起こされることがあります。
そのため、日常生活の中でストレスを溜めないように意識することが、EDの改善につながります。

ただし、ストレスをゼロにすることは不可能です。
日常生活の中でストレスを解消する方法を見つけ、自宅ではできるだけリラックスした状態で過ごすことが必要です。

禁煙

EDを改善するためには、タバコを止めましょう。
タバコは血管を収縮させ、血流を悪くします。
EDを改善するための薬を飲んでいても、喫煙によって体内の血流が悪くなり、薬が効きづらくなります。

喫煙は、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気の原因となります。
ご自身の健康のためにも、禁煙することをおすすめします。
必要であれば、禁煙外来に通うのもよいでしょう。