壮年性脱毛症とは?30〜50代で発症する進行型の脱毛症
壮年性脱毛症は、ヘアサイクル(毛周期)が乱れて薄毛が進行する脱毛症です。
30代〜50代で発症することが特徴で、30代で20%、40代で30%、50代以上で40%の人が発症するとされています。
参照:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
髪の毛は早期・中期・後期の成長期を経て退行期を迎えます。その後休止期を経て髪の毛は抜け落ち、新たな髪の毛が生えはじめるのが正常なヘアサイクルです。
しかし、壮年性脱毛症を発症してヘアサイクルが乱れると、後期成長期を迎えずに退行期へと移行するようになります。髪の毛は十分に成長できず、髪の毛一本一本が細く柔らかくなります。
髪の毛が細くなると徐々に頭皮が目立ちはじめ、薄毛が進行していくのが壮年性脱毛症の症状です。
壮年性脱毛症の薄毛進行パターンは6つ
壮年性脱毛症の薄毛進行パターンは次の6つです。
I型 | 髪の毛全体がやや薄くなる。額の生え際がやや後退していく |
II型 | I型が進行している状態。前髪の生え際がM字型になりはじめる |
III型 | II型が進行している状態。生え際のM字がさらに深くなり、髪の毛のボリュームも少なくなる |
Ⅳ型 | 生え際が後退して頭頂部にO字型の薄毛ができる |
V型 | Ⅳ型が進行して生え際が頭頂部のあたりまで後退している状態。頭頂部のO字型の薄毛も大きくなる |
Ⅵ型 | 生え際が後退して頭頂部の薄毛とつながった状態 |
壮年性脱毛症の進行パターンは人それぞれ異なります。上記の進行パターンのいずれかに当てはまる場合は、壮年性脱毛症を発症している可能性が考えられるでしょう。
壮年性脱毛症とAGA(男性型脱毛症)との違い
壮年性脱毛症はAGA(男性型脱毛症)の一種です。
発症の原因やメカニズム、症状に違いがないため、壮年性脱毛症とAGAは同じ病気として扱われます。
AGAは年齢によって呼び方が区別されることがあり、10~20代の脱毛症を「若年性脱毛症」、30~50代の脱毛症を「壮年性脱毛症」、60代以降の脱毛症を「老人性脱毛症」と呼びます。
そのため、壮年性脱毛症の対策・治療方法はAGAと同様です。